坪単価の問題①~坪単価とは
住宅の中には、たくさんの部屋がありますが各部屋の坪単価は同じではありません。
下の絵を見てください。右の方が面積は大きいですが、トイレ、浴室、台所、洗面などの水回りの面積は両方とも同じです。
住宅の中で水回りの部屋は費用が掛かります。水回り工事には普通の部屋にも関る木、内装、電気などの工事以外に、水道、ガスの配管工事と便器、ユニットバス、流し台、洗面台などの住宅の設備の費用がかかるからです。
例えば、0.5坪(タタミ一帖の大きさ)のトイレの工事費は、坪100万円程はかかると思われます。0.5坪のトイレの工事費は、坪単価100万円とすると
坪100万円×0.5坪=50万円
となります。この中に、洗浄便座付きの便器の価格だけで15万円、残りの35万の中に基礎、大工、内外装、電気、給水排水配管工事などすべてが入っています。
一軒の家の中でトイレのような費用の掛かる部屋の占める面積が大きければ当然坪単価は上がって行きます。システムキッチンやユニットバスなどはそれだけで100万以上するモノもあります。
上図ではどちらも水回りの面積が同じです。他の部屋も含めて同じ仕様ならば面積の大きい右の方が坪単価は安くなります。費用のかかる水回りの面積の割合が小さいためです。