尺とメートル⑥~間とヤードがある理由
尺は使われていないと思われるかもしれませんが、現代でも使われているモノが多いのです。
お椀の直径は4寸=約12センチです。この大きさは人が手を丸く合わせた寸法から決められたといわれています。今はあまり使いませんが、普通のマッチの長さは1.5寸、面白いのはケーキの5号、6号は直径が15センチ、18センチで5寸、6寸と同じ長さです。また、生活で使うモノだけではなく、バレーボールの直径は21㎝で約7寸、バスケットボールの直径は24.5㎝で約8寸となっています。
もちろん、建築の材料も尺寸法ばかりで、現在ほとんどの家で使われるプラスターボードの大きさは1820×910㎜で、尺に直すと1間×0.5間の大きさ、面積にすると0.5坪の大きさです。木材は、10尺、13尺などが主な単位です。家の寸法も、1820㎝(1間)を基準に今でも作っています。
日本では1958年に計量法で尺貫法は廃止されましたが、生活用品の中では尺をメートルに換算して使われているのです。まだまだ、探せばたくさんあると思います。