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相見積りのムダ⑪~設計者が最適

鈴木敏広

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テーマ:見積り

依頼主側で見積書を見てくれる人は、その工事の設計者が最適だと私は思っています。なにより自分で設計したのですから、内容は一番わかっているはずです。その場合、当然ですが設計士が懇意にしている施工業者を入れては公平になりません。懇意にしていれば当然、その業者に決定する可能性が大きくなり、何のための相見積りか分らなくなってしまいます。あくまで、依頼主側に立って公平に見てくれる人でないとだめです。

相見積りするには、
1 詳細な設計図があること
2 見積書を依頼者(施主)側から見ることができる人がいること
この二つの条件を満たさないと、相見積りをしても意味がないと思います。

ただし、残念ながら多くの日本の設計者は見積りができません。⑧に書いたように、もしも見積りができるのなら詳細な図面が描けるはずです。私が持っている本(著者は設計者)に、業者の見積りが甘いため追加工事が出た話が書いてありましたが、設計者が見積りのチェックを出来れば大きな金額の追加工事は出ないはずです。

相見積り11

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鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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