坪単価について⑥~住宅の価格は現場の条件次第
そもそも、「相見積り」は工事に対して金額を出すのですが、多くの方がカン違いされていて、業者の出す設計と工事を含めて「相見積り」と考えている方がいます。しかし、本来の「相見積り」とは、同じ設計図にたいして複数の施工業者が金額を出すことです。
設計案を競うのはコンペといわれます。コンペなどで設計図と工事内容(施工方法や工事範囲など)が全て決まっていて
「この工事はいくらでできますか?」
と複数の施工業者に問うことを「相見積り」というのです。
相見積りを依頼する前提条件として、どの施工業者が見ても工事の内容が明確に分かるような設計図ができていないといけません。分からなければ見積りできないからです。
余談ですが、昨年の新国立競技場の設計と施工を一体で決める方式は、プロポーザル方式と呼ばれる方法でした。時間がないために採用されたそうです。