集成材の疑問①~集成材とは
集成材は小さな木材を接着剤でくっつけた材料ですから、その一片一片の木材は本物の木です。つまり、本物の木と同じように空気中の湿気を吸収することができます。
集成材の一片一片の木が湿気を吸収すれば少しでも膨張し、乾燥すれば収縮します。膨張、収縮を繰り返せば、接着材と木片に影響しはがれてくる可能性があります。
実際に集成材の接着剤が水分の影響ではがれたモノを私は見たことはありませんが、リフォーム工事などで、集成材のように木材を接着剤で貼り合わせた合板が、2、30年経ってはがれているのは何度も見たことがあります。木と接着剤の間に湿気(水)が入り込み、めくれてしまったのです。
集成材が使われ始めた頃、雑誌で集成材の梁にエアコンの吹き出しが当たり、接着層が割れた(はがれた)写真を見たことがあります。エアコンの空気が当たる面だけが他に比べ乾いたためか理由はハッキリわかりませんが、乾燥と吸湿などの環境条件により接着剤に影響が出ることは間違いないようです。
次回は「集成材の疑問⑩~集成材は木材よりも水に弱い?」です
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