築30年で初めて漏った家9~日本の気候に合った家を…
軒もなく庇もない家は、デザイン優先だけでなく、建築費を減らすためにしているのでは?と思っています。軒が出れば屋根が大きくなり費用が増え、同じように庇を付けても費用が増えます。その為か建て売りやローコスト住宅などでは、このような家が多いのです。フラットの外壁で見た目スッキリした印象を与えますが、大切な雨漏り対策の費用を削っているだけなのではないのかと思います。
建築工事は、出たり引っ込んだりするとお金が掛かかります。
屋根を大きくしたり、庇を付けると材料代も手間も増え、費用がかかるということですが、通常は坪単価は変わりません。(中には、施工床面積という考えで単価を計算する業者がいます。このような業者はすべて費用になります。)デザインやコストダウンという言葉で建築主の気を引き、雨漏り対策のない家を建て「10年程で塗装しないといけません」と建築主に説明しているのではないでしょうか?
10年でメンテナンスが必要な家と30年メンテナンスが不要な家。この説明を聞けば誰でも「費用が増えても軒を出して庇を付けて欲しい」と言うと思うのですが…。
次回は、「築30年で初めて漏った家8~雨漏りを防ぐ2つの方法」です。