Mybestpro Members

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

築30年で初めて漏った家5~軒も庇もないのに漏らない最近の家

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:雨漏り

最近は下の絵のように、ほとんど庇はなく屋根も壁から出ていない家があります。
雨が掛からない、かかる量を減らす工夫は全くありませんが、雨は漏りません。その理由は、
透湿防水シートと樹脂系シーリング材にあります。

雨漏り2-8
ほとんどの家は、窯業系サイディングを外壁材として使っています。窓周りなどの隙間を樹脂系シーリング材で充填し、外壁材の裏には、湿気は通過するが雨水は通過しない透湿防水シートを張って雨を室内へ入れないようにしています。
しかし、樹脂系シーリング材は10年程しかもちません。切れたら雨は入りますが、透湿防水シートのため家の中までは雨は入りません。問題はそこにあります。住んでいる人は雨漏りには気づかない、知らないうちに外壁の裏などの目に見えない所に大量の雨が入ってしまいます。


透湿防水シートと樹脂系シーリング材で雨はどんな形でも入らないので、屋根は小さく庇もいらないのですが、10年しかもたない樹脂系シーリング材が傷めば知らないうちに雨が入ってしまうため「10年ごとに外壁のリフォームしないといけない家」となったのです。
次回は、「築30年で初めて漏った家6~すぐに汚れる最近の家」です。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼