Mybestpro Members

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

築30年で初めて漏った家3~漏らなかった理由2 破風板

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:雨漏り

図の屋根(切り妻屋根と言います)の部分をケラバ、そこに付ける板を破風板と言います(下図参照)。
雨漏り2-2
ケラバを軒と同じように壁から出せば、軒と同じように雨はかかりにくくなります。
しかし、ケラバは軒よりも高さが高いため、風が強く当たり、雨が漏りやすい場所です。その為、大きな破風板を付けると雨漏りを防ぐ役割をします。お寺やお宮など大きな屋根の建物には、大きな破風板が取り付けてあります。

図の屋根と壁の取り合い部は、風が強いと雨漏りする可能性が大きい部位です。
雨漏り2-4

「破風」は「博風」とも書きます。
「博」には「つかみ取る」という意味があります。

破風板があると風が屋根と壁の境に吹きあげる力が減ります。つまり、風を弱くする、風をつかみ取るわけです。風が弱くなれば雨も当りにくく、雨漏りしにくい家になるわけです。破風板が小さい、ケラバの出が少ない家は風が屋根と壁の取り合い部分にたくさん当る為、雨漏りする可能性が高くなります。

次回は、「築30年で初めて漏った家4~漏らなかった理由3 庇」です。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼