危ない吹き抜け1~雑誌の記事から
兵庫県三木市のEディフェンスをはじめ実物大の家で実験できる施設が、日本には何か所もあります。そこで実験すれば、その建物の耐力がどれだけあるかが分ります。国などは、このような施設を使って実物大実験しているわけです。しかし、そのほとんどは普通の家、教科書通りの家ばかりです。
では、教科書通りに家とはどんな家でしょうか?
以下は「木造住宅は地震に強いか」に書いてある今の木造住宅の計算(壁量計算)を使う前提条件です。
1.平面的に凸凹していないこと
2.耐力壁はバランス良く配置すること
3.2階の床、小屋組みの面が水平で剛性があること
4.大きな屋根、勾配が急でないことがないこと
5.大きな吹き抜けがないこと
6.耐力壁の施工が適切にされていること
7.腰壁、垂れ壁、袖壁等が適当にあること
この条件を満たし家はこの壁量計算をして良いということです。条件から外れた項目がある場合、そのまま計算しても出た値はその通りではないことになります。
次回は、「危ない吹き抜け8~前提条件」です。