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危ない吹き抜け5~床の役割は、壁と違う

鈴木敏広

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テーマ:危ない吹き抜け

私が最も知りたかったのは、吹き抜けあり、なしに関わらず床を補強し、強度さえ同じならば、耐力壁が同じように働き、家全体の強さが保てるかということです。
吹き抜け2-5-1
床の役割は、上に乗る荷重を支えることと、災害時の大きな力を分散させる役目があるからです。たとえば、2階建の家ならば2階の床は1階の壁の上部をつなぎ、2階の壁の下部をつないでいます。2階の床よりも上部に加わった力は、2階の壁で受け、2階の床を伝って1階の壁に伝えます。
吹き抜け2-5-2
耐力壁は床とは違い、横の力を受け止めることが主です。ですから、床と壁では役割が異なるのです。
また、壁が何か所も分けて配置されるのに対し、普通、床は水平で各階一枚です。そう考えると、床の強度試験をしただけでは吹き抜けがあることで力を分散できるかわからないと思うのです。

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専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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