築30年で初めて漏った家9~日本の気候に合った家を…
“コラム雨漏り8~2階建てが建ち雨漏りは壁からになった“で雨漏りは壁からが多いと書きました。
下の図は雨漏りする場所の図です。雨が漏る場所は、窓周り、ベランダ周り、屋根と壁の取り合い、壁の出隅、入隅、外壁材の継ぎ目、屋根の軒先とケラバ(図の場所)が多いのです。
図のように軒、ケラバが出ている家は、風がほとんどない状態で雨が降っても、壁には雨が当たらないため、壁から雨漏りしません。しかし、日本の雨はここまで書いたように風を伴って降ることが多く、単純に下に落ちようとしないで、窓の枠の周りを水平に走ります。壁の入り隅や屋根と壁の取り合いなどで、風が巻いて上に上がったり、壁に当たった風が回り込んで壁の出隅や入り隅にまわり雨漏りすることもあります。そして一番困るのは、風の力で雨が一か所に集まる場所ができることです。
雨漏りしないためには、そのような場所を作らないことが大事です。
最近では、屋根が壁からほどんど出ていない家を見ます。このような家では、雨が降れば壁に当たることになり、壁から雨が漏る可能性が高くなります。
次回は、「雨漏り12~角から雨は漏る」です。