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雨漏り6~日本の降水量 予備知識4

鈴木敏広

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テーマ:雨漏り

グラフAは世界各国と比べた日本の降水量です。日本の年間降水量は約1700㎜、これは世界平均880㎜の約2倍に相当します。グラフのようにフィリピンやインドネシアなどの国には及びませんが、タイよりも多く、アメリカ、ヨーロッパのフランス、オーストラリアと比べるとその降水量の多さが分かります。
         
グラフBは東京の月別の降水量の比較です。9月は約208㎜、12月は約39㎜とその差は5倍、一年のうち6月の梅雨時期から10月の台風シーズンまでに雨の量が集中しています。
                 

このように、日本の雨は、6月から10月に大量の雨が降るのです。日本の雨が一年を通して月ごとの雨量が平均していて、一度に降る雨の量も一定なら、それに適した家をつくればいいのですが、時期によって差が大きいため、「そうでなくてもいいのでは」と考える人が出てきます。そう考える人が様々なデザインの家をつくり、防水技術の進歩がそのデザインを実現させるようになりました。

たとえば、以前は屋根と言えば三角形でしたが、最近はいろいろな形の屋根の家が建っています。今は防水材に頼った雨漏り対策をするようになり、工夫しにくくなりました。防水材のない頃の家の方が雨漏り対策をしていた、と考えられるのです。


次回は、「雨漏り7~600年使われた家」です。

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鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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