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鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

元気な老夫婦

鈴木敏広

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テーマ:四方山話

父の友人から「流しを替えたいのだが…。」と電話がありました。父の友人ですから80代後半、奥さんとお二人で生活されています。年齢を考えると本当かなと思いつつ、父と一緒に伺いました。
部屋に入れさせてもらい、見ると古い流し台がありました。流し台の長さを測り、「今はスライド式のシステムキッチンが多いのですが、ショールームに見に来ますか?」と後日、一緒に行く約束をしました。

数日後、ご夫婦と娘さんと共にショールームに、スライド式のシステムキッチンなどを見て悩まれましたが、いまさら新しい形より同じ形の方がいいということで、システムキッチンではなく流し台、調理台、ガス台を並べるキッチンになりました。連休中で納期が数日かかる旨をお伝えすると「先に逝ってしまうかもしれない。」と御主人は冗談を言っていました。小一時間ショールームで説明を聞き、疲れた様子もなくお帰りになりました。

それにしても、お元気でビックリ。ご主人は補聴器もなく会話し、奥さんもサッサッと歩く、毎日お二人だけで生活しているこんなご夫婦ばかりなら、世間で問題とされている高齢化も何の心配もないと思います。よく考えたら、ご夫婦の家は30年以上前に建てられ、段差だらけでバリアフリーではありません。もしかすると、家で生活しているだけでいい運動になっているのかもしれません。お二人を見ていると高齢化=老化とは限らないようです。

                 

最近は若い人の家でも、段差のない床、手摺とバリアフリー仕様にしますが、段差を越えないと生活できない家に住むこのご夫婦を見ると、バリアフリーはどんな家でも必要な事だろうかと考えてしまいました。

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専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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