リフォームの時代⑭ 広告宣伝と現場軽視
リフォームがこれほど広まった今も同じです。リフォーム専門店に行って仕事を依頼しても、小さな工務店や職人が工事をするのです。リフォーム専門店の社員がするのではありません(もちろん中には職人がリフォーム店の社員をしている場合もあるかもしれませんが多くの専門店はそうではないようです)。
リフォームという言葉が広まる前、修理修繕、改築、増築などと言われていた頃と変わらず、現場で工事する人は同じなのです。たくさん増えたリフォーム業者のほとんどには職人はいません。職人は簡単に増えないからです。
工事ができない、分らないだけではありません。リフォームするということは、現状のどこかを解体することです。当然どこを解体してから工事するか、解体の方法を知らないと工事どころか、設計も見積りもできません。解体の方法を知っている人は誰かといえば、つくることができる職人しかいません。つくった人は解体もできるからです。ですから、職人に現場を見てもらわないと設計図通りに工事できるのか否か、また、見積りも出来ないのです。
リフォーム工事は、現場の工事を知らないと何もできないのです。
次回は『リフォームの時代⑨ 経験談 たくさん人が見に来た』です。