リフォームの時代⑬ 急成長したリフォーム業界のひずみ
二つ目の理由として、ゴミ問題があります。日本の家は30年程で建て替えられている(私の工務店で建てた家はもっと長く使っている家が多いのですが)と言われています。家を解体して新築すると大量のゴミが出ます。これではゴミがどんどん増えてしまい、リサイクルを進めても追いつきません。
それで古くなった家を壊して新築するのではなく、リフォームして使うように国が方針を決めたのです。そしていずれは中古住宅の市場を活性化し、質の良い住宅は売れるように直して他の先進国並みに70年ぐらい使って、それから解体するようにするにしたいようです。
人口が減る限り、リフォームされないで解体される家は増えると思いますが、良質な住宅をただ壊すよりも、キチンと直して中古車のように販売し、住むようになることは社会のためには良いことです。

※日本の住宅は、他の国と比べる耐用年数が短いと言われています。戦後の物資がない時代に建てられた日本の家は、とりあえず雨露をしのげられればいいということでつくられた家や地震や台風で壊れた家もあります。
そのような家を含めての耐用年数を他の国(たとえばヨーロッパには台風は来ませんし、場所のよってはほとんど地震もありません)と同じように比べても意味がないと私は思います。
次回は『リフォームの時代④ お金の流れ』です。



