うちのつくり方10 ~②-3 1日で全部決める~
その③ 将来、リフォームしやすいことを考えて
③-3 将来リフォームできるのか?~最近の大きい会社のつくり方
ハウスメーカーでは、工場生産の比率を上げ現場作業を減らそうとしています。現場で基礎をつくり、その間に工場で内装外装をパネル化し、何台ものトラックで現場に搬入し組み立てています。もちろんパネルは重く、人の力では持てませんから全てレッカー作業です。レッカーでパネルを吊り上げ組み立てるのです。現場の作業が減り、短時間で家が建つので、仮住まいの家賃などが減るなどメリットがあると思いますが、レッカーで吊りあげたパネルは将来、現場で直せるのでしょうか?
完成した住まいに、駐車場や塀などが作られると、リフォームの時には、おそらくレッカーは使えません。レッカーを使うようなリフォームをするのか?と思われるかもしれませんが、経年劣化によるリフォーム以外では、交通事故で車が家に飛び込んできたなどは、ない話ではありません。そんな場合、パネルを取り外すことはできませんし、仮に外したとしても同じように修理できるのでしょうか。リフォームは、外壁の塗り直しや内装の壁紙を張り替えたりするだけではありません。地震や台風、事故などでも被害は出るかもしれません。その時に直せるのか、という事は大事なことだと思います。
次回は『③-4将来リフォームできるために~うちのつくり方~』です。