うちのつくり方12 ~②-5 つくる過程を楽しむ~
その② 工事中、変更したくなるのが当たり前
②-2 『住まい』をつくりながら考える
大工が自分で材料を加工し、組立て、他の職種の職人にも工事を指示していた10年程前までは、細かいところは、現場で施主と一緒に考えて造っていたのです。大工は造りながら考えています。「ここは…」と思ったら、施主と相談して工事を進めていたのです。
工場で家をつくっても、一週間や10日では完成しません。しかし、工事期間中に考える時間があります。施主が工事の現場を見て気が変わる事は、私は当然だと思っています。「設計したらその通り」ではなく、工事を見てまた考えることができます。施主も職人と工事の進み具合をみて相談ながら、一緒につくるようになれば、造っている『住まい』にも更に愛着が生まれると思います。
次回は『②-3 私の体験談』です。