うちのつくり方17 ~③-4 将来リフォームできるために~
その① 住まいは特別なモノ
①-3 経験談
以前、私の現場のそばで住宅メーカーが家を建てていました。プレカット加工なので、現場工事はドンドン進み、工事は内装工事まで進んでいる様子でした。ある土曜日、朝から職人の姿がなく、代わりに朝から住宅メーカーの社員が出たり入ったりして掃除しているようでした。
その日の午後、施主の家族が見学に来ていました。内装工事まで進むと、床下、天井裏、壁の中など肝心なところは、見る事はできないので、自分の家の構造がどうなっているのか施主は見る事ができません。同時にどんな職人が自分の家を建ててくれたのか知らないままです。
このように見学はイベントの一つ、工事は自由に見せないのが当たり前なのです。
私が子供の頃、父に連れられて工事現場に掃除に行くと、施主の方が10時、3時とお茶を出してくれました。帰る時にも挨拶に見えて、気軽に職人と話をしていました。毎日会いますから、職人もこの人の家をつくるのだと知っていますし、必ず見に来ますからどんな仕事をしているか知っています。自然、職人は手を抜かず腕をふるって仕事します。いい仕事しようと思う訳です。
次回は、『①-4現場を見に来て下さい~うちのつくり方~』です。