うちのつくり方19 ~おわりに~
その① 『住まい』は特別なもの
①-1 『住まい』が他のモノとの違うところ
世代に渡って長時間使用する
住まいは、新築した人だけでなく、その子世代、孫世代と使用するかも知れません。当然そのままではなく、修理修繕、改築増築などのリフォームもするでしょう。直しながら、世代を渡って使用するモノ、他にこのような使い方をするモノはないと思います。
高価です
購入時に1000万単位のお金を払うモノは、普通の人には生涯で住まいだけではないでしょうか?長いローンも組んで購入するモノなど他にはないと思います。
家族が生活のために使う
朝起きて、食事をし働いて帰って、風呂に入って寝る、家族が団らんし、生活する場所が『住まい』です。24時間の内、何時間を住まいで過ごしますか?睡眠時間を入れれば、ほとんどの方は12時間以上ではないでしょうか?人生の半分を過ごすモノが『住まい』です。
移動できない、同じモノはない
キャンピングカーのように車に付けて移動するか家はありますが、普通の家は移動できません。建てる土地の形や気候に合わせて『住まい』をつくる事になります。仮に、ひとつの土地を区画して全く同じ面積に同じ家を建てても、全く同じ家族はありませんから同じ住まいになりません。つまり、『住まい』は家族とともに一つしかないのです。
人生の最初と最後も
生まれて育って、最後には死んでいく場所も『住まい』です。そうして世代を渡って使用するモノなのです。(後で出てくる神戸の箱木家のように600年間も使用された民家もあります)そのようなモノ=『住まい』をほかのモノと同じように、どこか知らない人が、いつの間にかつくって完成。これでいいのでしょうか?
次回は『①-2 契約は始まり』です。