うちのつくり方12 ~②-5 つくる過程を楽しむ~
今回は、今の多くの業者のつくり方(下の絵参照)に対する私の疑問を上げます。
① 契約までに多大な費用を掛けています(宣伝、イベント、展示場、など集客費用が莫大です)
② 設計、営業、工事、デザインなど分業することが当たり前になった。
③ 工事中に鍵を施主に渡さない。つまり、施主は自由に見られない。
④ 職人と施主との接点が少ない。
⑤ 工事期間が3カ月程。期間の短い事が良い事として宣伝されている。
⑥ プレカット加工が増え、現場作業が減った
⑦ 材料は何でもよくなった。また、壁の中、床下、天井裏など一番大事な個所より出来上がりが問題。
この中で、最も私が気になる事は③です。
ほとんどの玄関サッシには工事用キーがあります。工事用キーは工事中に使用するため仮に紛失しても取り替えなくてもいいのです。しかも、普通サッシ一つに3本付いています。このキーを持っていれば、施主の方は工事中の自分の家を自由に見ることができます。
誰でも「自分の家を造っている途中を見たい」と私は思っているからです。しかもすでに契約金は払っています。一円も払っていないわけではありません。「自由に見ていい」と言われて工事中の自分の家を見たくない人がいるのでしょうか?
次回から私の工務店がなぜ「昔の家つくり方をしているか」について本論を書きます。