建築は大工が造ってきたが17-分業のメリット
以前、テレビで総合医という人が出ていました。総合医とは、たとえば、「胸が痛い」と患者が言ったときに、胸の痛みが内蔵からか頭からか又は他の原因かを患者と話しながら、病気の原因を調べる人のことです。
今の医学は内科、外科どころではなく、専門医に区分けされ、部分を診て全体を診なくなっています。ですから、総合医が必要なのです。当然、経験豊かな人が選ばれます。
家の隅々まで知り尽くした昔の棟梁は住宅の総合医でした。経験と言う学問の上に、全ての責任を負って仕事していました。
次回は、総合医のような棟梁の話です。