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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話2168《垣根は相手ではなく自分が作っている。人には沿うてみて。》

2023年3月6日

テーマ:人間関係を良好にするマナー

コラムカテゴリ:ビジネス

最近○○を終える意味を示す「○○仕舞い(終)」という言葉を、目にしたり耳にしたりします。

「仕事仕舞い」や「店じまい」のように従来からの言葉もあれば、「バレンタイン仕舞い」のような言葉も登場しましたね。

さらに年賀状を出すのをやめる「年賀状仕舞い」、供養の仕方が多様化したせいでしょうか、「仏壇仕舞い」や、高齢化のため先祖代々受け継いできた「墓仕舞い」も珍しくなくなりました。

驚いたのは地方で暮らす高齢の親を、都会の家に呼び寄せる「家仕舞い」という言葉まで登場してきたことです。

高齢化、国際化、デジタル化の進展は世の中を激変させましたが、ここまで変わってくるとは・・・。

また今までお話ししてきた「冠婚葬祭」の在り方まで激変したので、大変複雑な思いもあります。

例えば結婚式のデジタル祝儀や、年賀状仕舞いに関する新たなマナーが登場したりすると、私のような昭和のアナログ人間には手に負えません。

特に年賀状仕舞いや家仕舞いなどは、それまでコツコツ培ってきた人間関係まで大きく変えてしまうように思うのですが・・・。

相手から年賀状を止められたら仕方ないと思いますが、自分から辞めてしまうのは、私はもったいないと思います。

特に高齢期における人間関係は、ちょっとしたことでも、とても身に染みて有難いことがあります。
またその一行で勇気づけられることも珍しくありません。

もちろんマナーには不易流行的側面があるので、時代の流れとともに変わるのは仕方ないと考えます。
ただ変わった結果、幸せになったかどうかだと思います。
本質的な部分は変えないほうがいいということでしょう。

「人生を幸福にするのはお金でも、地位でも、名誉でもない、周囲との人間関係だ」というアメリカの大学の研究報告もあります。

特に高齢期は年齢とともに「親友」や「友達」は少なくなります。
だから「新友」をつくることが大切になるわけですが、簡単ではありません。


本題に入ります。
ビジネスシーンやプライベートでも、どうもあの人は苦手だ、あの人とは肌が合わないと、自分が勝手に思って、壁を作ってしまうことが多々あるでしょう。

相手が自分を受け入れてくれたらいいのに、と思うことも多いと思います。
虫が良すぎますね。

先ずは自分が変わることが大切です。

自分が相手を嫌えば、相手も不機嫌になります。
逆に自分から笑顔で接すれば、たいていの人は笑顔で答えてくれます。

この事を私は30年以上に及ぶホテル業界の接客の現場で学びました。
「見返りを求めない」ことや「損得勘定で接しない」こともそうです。


さらに和食・洋食のテーブルマナーに何十年も関わってきましたが、最近「食わず嫌い」の人が増えてきた気がしてなりません。

日本が「飽食の国」「美食の国」になったせいでしょうか?
飢餓で苦しむ国の人たちから見ればどう思われるでしょうか?

ちなみに食わず嫌いとは、食べて味を把握していないのに嫌いだと思うことです。
わけもなく嫌いとは大変勿体ないことです。

またマナーやコミュニケーション研修にも長年関わっていますが、ここでも年々「人付き合いが苦手」という人が増えてきた感があります。

コロナの影響でさらに増えるでしょう。
加えて「人見知り」する人も多いような気がします。

「馬には乗ってみよ、人には沿うてみよ」といわれます。

馬の評価は見た目だけではできません。
実際に乗ってみないとわからないということです。

人もしかりです。
「人は見かけが9割」といわれますが、ごく短時間で判断する際には見かけはとても重要です。

しかし見かけだけでは、その人の「人となり」はわかりません。
親しく交流してはじめて人柄を把握することができます。

「垣根は相手が作っているのではなく、自分が作っている。」というアリストテレスの名言があります。

仲良くなりたい思いはあるのに、なかなか仲良くなれない。
「どうしたらいいの?」と悩んでいる人も多いと思います。

以外にその原因は相手にあるのではなく、自分自身にあるかも・・・。

自分が変われば相手も変わります。
自ら心を開き、笑顔で接することを大事にしたいものです。
自分の欠点やハンディーなども話してみるのもいいと思います。

「素敵なマナー」を発揮するのもお勧めです。
マナーは良好な人間関係を築く潤滑油だからです。

3月から4月にかけて、いろいろな人との交流が増えると思います。
チャンスが広がってくるということです。

「人には沿うてみる」ということを前向きにとらえて頂ければと思います。

この記事を書いたプロ

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