マナーうんちく話2048《コロナ禍の今参考にしたい!「先人の食に関する教え」》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:和食テーブルマナー

最近の夏は暑さが半端ではなくなりましたが、こうなると食欲が低下し、冷たくて、のど越しのいい「冷やしソーメン」がよろこばれますね。

ソーメンのルーツは奈良時代に中国から伝わった「索餅(さくべい)」にあるといわれています。

そして室町時代になって「素麺」という言葉が登場し、江戸時代になって今のような「冷やしソーメン」という食べ方が生まれたようです。

今でも冬の風物詩としてよく見かけますが、素麺を製造するのは冬です。
冬は「ニュー麺」、夏は「冷やし麺」と、いつでも食せるようにするには、保存性を高めることが必要です。
だから長く引き伸ばして竿などにかけて、しっかり乾燥させるわけですね。
先人の知恵でしょう。

昔の人の感性や知恵は見習うことが多々ありますが、中でも食に関しては、飽食の時代といわれる今でも参考にしたい教えがたくさんあります。

テーブルマナー講座ではよく取り上げますが、いくつか例を挙げてみますので、コロナ禍の今、ぜひ参考にしていただければとおもいます。

●《鯛も一人はうまからず》
心に響く言葉ですね。
いくらご馳走でも一人で食べては美味しくないという意味で、食の雰囲気の大切さを説いています。
コロナ禍で孤独、孤立、そして孤食が問題になっていますが、黙食ではなく、早く共食を存分に楽しめるようになればいいですね。

●《砂糖食いの若死に》
まことに的を射た言葉だと思います。
いくら飽食の時代とはいえ、おいしいものばかり食べていると若死にするという意味です。「美味しい、簡単」もいいですけど、ほどほどに・・・。

ちなみに甘いもの、塩辛いものを求めることは人間の本能だと思います。
また酒やたばこのような嗜好品も生活を豊かにしてくれますが、これらが身体にとって良くないとは、少々つらいものがありますね。

昔の王侯貴族たちの間でも、豪華な食生活がたたって糖尿病などで早死にした例は多く見られます。

●医食同源
おなじみの言葉でしょう。
命を繋ぐにあたって医療も食も同じくらい大切という教えです。

また「一に養生2に薬」という諺は、体調が悪いときにはまず栄養を取って休み、薬は二の次という意味です。

●《小食は長生きのしるし》&《腹8分に医者いらず》
今、食に関する番組が氾濫しています。
贅沢なものを腹いっぱい食べるような内容が受けているようですが、食べ放題も大食いもほどほどがいいですね。

たまには腹8分で我慢するようなことも子に教えて頂きたいものです。
さらに現在地球上には約78億人が生活していますが、10億人近い人は安全や水や食料に乏しく、恒常的栄養失調に陥っている現状にも、先進国の一員として目を向けたいものですね。

ちなみに、この言葉のお陰でしょうか、世界的に見れば日本は肥満の人の割合がとても少なく、これが長寿国の実現に寄与しているという説もあります。

これに加え、美しい箸使いのような和食の作法もわきまえ、さらに食事を楽しむ習慣が定着すれば、日本人の幸福度は高まると日頃から思うわけです。

最近特に、「売れればよい」「視聴率が上がればよい」というようなコマーシャルや料理番組も目立ちますが、不必要に翻弄されることなく、賢い食卓づくりをお勧めします。

ちなみにイギリスには「食べるために生きるな。生きるために食べよ」という諺があります。

単に栄養補給だけのために食べるのではなく、食を楽しむことこそ生きることだという意味でしょうか・・・。

日本人は食事を重要行為として認めていないといわれますが、長年食に関わってきて痛感します。

先人の教えも参考にしながら、何をどれだけ食べるかということと、誰とどんな雰囲気で食べるかということを大切にして下さいね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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