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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1810《利休に学ぶもてなしの心得とは「炭は湯の沸くように置き」》

2019年3月27日

テーマ:訪問ともてなしのマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

突然ですが炭で湯を沸かした経験はありますか?

キャンプに行くときにホームセンターで木炭を購入した人は多いと思いますが、今の日本で特別なことがない限りお湯を沸かすのに木炭を使用する人は少ないでしょう。

実は日本ではすでに新石器時代から炭が使用されていたそうです。

様々な理由で火災が生じ、それが自然に消えたときに残った炭が「消し炭」で、この炭が最初にできた木炭です。

たしかに炭は熱エネルギーとしては効率が悪いのですが、薪のように炎が立ちません。さらに煙も出ないし、燃焼時間は長く、火力も安定し、部屋の中でも扱いやすいのが特徴です。

環境負荷も低いので、一般家庭でも普及し、1940年ごろが全盛期のようでしたが、やがてプロパンガスや電機などに押され次第に影を潜めていきました。

今では炭火料理や茶事などに限られてきましたね。

千利休はもてなしの心得として「炭は湯の沸くように置き」と説いています。

私も七輪で湯を沸かしたり餅を焼いたりした経験がありますが、炭で湯を沸かすことはそんなに難しいことではありません。

従って「炭は湯の沸くように置き」とは、単にお湯が早く沸くように置きなさい!と言っているのではなく、「何事も準備は段取り良く行うことが大切」と説いているわけです。

常に周到な準備を、心を込めて行いなさい!と言っているのです。

茶の湯では「火加減」と「湯の沸き加減」はとても大切です。
お客様に茶をたて終わるまでに、丁度いい温度を保つためには、炭の置き方が大切になるわけです。

炭で火を起こすのは簡単なことですが、常に要点を抑えるようにしなければいけないとなれば、少し難しくなりそうですね・・・。

ホテル勤務時代に数えきれないくらいお客様をお迎えしましたが、いつも裏方での準備は怠らないように心がけてきました。

そして今多彩な講演活動をしていますが、実は講演そのものは90分から120分くらいで、慣れてしまえばそんなに苦痛なことではありません。

ただしいったん講演が始まれば流れには逆らえません。
自分でコントロールすることも不可能です。
しかし準備は全て自分で調整できます

準備不足で講演をすると、予期しないことが起こることがあります。
さらに講演本来の目的を見失うことがあります。

そこで何時も心がけることは事前の周到な準備です。
先ず持ち時間内における全体の流れを考え、必要なことを書きだします。

加えて想像力を働かせて、実際にリハーサルをやってみることにしています。

講演・研修会等は既に1000回を超えていますが、準備不足のまま場当たり的な仕事は避けたいものです。

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