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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1422《「寒の戻り」は心も寒くする、どうする?》

2017年3月9日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: ビジネスマナー

3月を過ぎれば比較的春らしい暖かい日が続くわけですが、一時的に寒さがぶり返す時が有ります。これを「寒の戻り」といいます。

つい3、4日前までは4月並みの気温が続き、このまま彼岸を迎えればと思っていましたが、そんなに甘くはありませんね。
春になったら「先ず咲く」といわれる「マンサク」もこの寒さに萎んでしまったようです。

では「寒の戻り」があるなら「暖の戻り」はどうでしょうか。
「暖の戻り」はありません。
寒さと暖かさでは感じ方が全く異なるからでしょうか・・・。

ちなみに桜の花が咲く頃はかなり暖かくなりますが、この時期にも寒くなる時が有ります。これは「花冷え」と表現します。

先日桜の開花予想が発表されました。
花見をいつにするか?
あれこれ計画を練るのも日本人ならではの楽しみではないでしょうか。

ところで桜の芽は「寒気」にさらされなければ休眠状態から目覚めないと言われますが、ご存知でしょうか?
桜は冬の寒さを体験しないと開花しないということです。

「寒い」という意味は、気温が低くて不快と感じる、恐ろしさで震えあがる、お金が無くて「懐が寒い」、いつも孤独でむなしい気分の「心が寒い」という表現などが有ります。

いずれもできることであれば避けて通りたいところです。

しかし避けてばかりでは美しい花を咲かすことはできません。
また温室育ちで咲いてもそれは薄命に終わります。

一年で一番寒い頃に行う「寒稽古」が有りますが、厳しい寒さの中で鍛錬することにより体が鍛えられます。

加えて辛いことや苦しいことを経験することで心が鍛えられ、マナーの根源を成す他者に対する「思いやり」や「感謝の気持ち」が熟成されます。

ビジネスマナーのセミナーを受け、本を読むだけでは「マナー美人」にはなれないかもしれませんね。

様々な人の自立支援に関わって久しくなりますが、最近特にストレスに対する耐性が無い人が多くなってきた感がしてなりません。

また時代は確実に豊かで便利になって来ていますが、幸福度は必ずしもそれに比例していません。

「思いやり」や「感謝の気持」が育まなければ、物質的にどんなに豊かになっても心は貧しいままでしょう。

多種多様の「寒い」を体験し、心と体を鍛え、人の暖かさに気がついてこそ、本当の幸せを実感できるのではと思うわけです。

昔から「寒の戻りは心も冷やす」と言われます。
順風満帆の人生から突然暗転する事も長い人生には珍しくありません。

ここで挫折するか、それを肥やしに再び逞しさを増すかは、それまで歩んだ人生の中身次第でしょう。

辛くて苦しい人生の寒さは、実は春が間近な事を教えてくれるのかも知れませんね。

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