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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

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コラム

マナーうんちく話1198《「イースター」もいいけど「花祭り」もね!》

2016年4月7日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

優しい春風に誘われて、新緑が芽吹き、花が咲き乱れ、小鳥がさえずり、一年の中でも万物が最も輝く絶好の季節です。

新年度や新学期にもそろそろ慣れて来て、決意を新たにされている人も多いと思います。

ところで最近「イースター(復活祭)」と言う言葉をよく聞くようになりましたね。

西洋の文化が日本の文化を侵入している感がしないでもないですが、ハロウィンに注いで日本でも大きなイベントになりそうな勢いです。

イエスキリストが部下の一人に裏切られて十字架に架けられて処刑されるわけですが、3日後に復活した事を祝う行事が復活祭ですが、キリスト教では「クリスマス」に次ぐビッグイベントです。

命を象徴する「卵」や「うさぎ」がシンボルになっていますが、兎は沢山子どもを産み繁栄のシンボルになっているからでしょう。

日本は総人口のうち神道・仏教の信者が圧倒的に多く、クリスチャンは恐らく2パーセントにも満たないと思いますが、キリスト教に関連するイベントが非常に盛大に行われています。

宗教感覚より、それに関連するグッズを売り込もうとする商魂の逞しさがあるからでしょう。

ちなみに4月8日は何の日かご存知でしょうか?
「花祭り」の日です。

では「花祭り」とはどんなお祭りでしょうか?
お釈迦様の誕生を祝う行事です。

もとは「灌仏会(かんぶつえ)」と言う行事で、「花祭り」と呼ばれるようになったのは明治になってからです。

では、なぜ「花まつり」になったのか?
桜を始め多くの花が咲き乱れる頃のお祭りだからで、お寺では、境内に花で飾った「花御堂(はなみどう)」が設けられます。

そしてその中に、釈迦の誕生仏の像を安置してお祭りが催されるわけですが、参加者にはおなじみの「甘茶」が振る舞われ、無病息災を祈念します。

日本は今「少子多死社会」を迎えており葬儀に関する関心が高まっていますが、結婚式と異なり、日本で行われている葬儀の大半は仏式です。

キリスト教スタイルで結婚式を挙げた人でも、葬儀は仏式で執り行うのが一般的です。だったらキリストの誕生日より、お釈迦様の誕生日をキチンと知っておきたいと思うわけですが、如何でしょうか・・・。

私は毎年各地で「冠婚葬祭」講座を展開していますが、自国の宗教に関心が薄い人が大変多い気がしてなりません。

公立の学校で宗教教育が行われないので無理もないと思いますが、自国の文化や礼儀作法や宗教に関心を持つことは、よりよく生きる上でも非常に大切なことだと考えます。

特に数ある年中行事の中でも「花まつり」は非常に古い歴史を有する伝統行事です。せめて学校では、西洋のハロウィンやイースターよりも日本の伝統行事を正しく教えて欲しいと思うわけです。

国際化とは、不必要に西洋かぶれするのではなく、先ずは自国の伝統文化や礼儀作法に精通し、それを世界に向けて発信することではないでしょうか・・・。

英語がしゃべれても「箸」が正しく持てなければ寂しい限りだと思うわけです・・・。

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