マイベストプロ岡山
平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話566≪暑中見舞いの知識とマナー≫

2013年7月8日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

7月7日は「七夕」が前面に出て見過ごされた感が有りますが、実は二十四節季の一つ「小暑」でした。
そろそろ梅雨が明けて本格的な夏になりますよ!と言う頃です。

梅雨が明ければ、南風が一気に暑さを増します。
この風の事を「白南風(しろはえ)」と言います。
感性が繊細で豊かな先人は、風にも色を感じたのでしょうか?

ところで、梅雨明けと同時に、お中元が本格化されますが、これは所により違いはありますが、大体7月15日頃までが多いようですね。

そして、「小暑」から、「立秋」(25年は8月7日)までは、「暑中見舞い」を出す時期です。

四季が明確な日本では、暑い時期と寒い時期になると、日頃お世話になっている方や、親しくしている人の所に出向き、暑さ寒さをねぎらっていたわけです

しかし、遠くにいる人には直接会いに行くことができませんので、書状で近況伺いをしたわけですが、この書状も時期により若干違いが有ります。

小暑に至る前で、梅雨がしとしとと続いている時期には「梅雨見舞い」、梅雨が明けてから立秋までが「暑中見舞い」、そして立秋を過ぎたら「残暑見舞い」と言う形で差し出します。

蒸し蒸しする時期、暑い時期に相手の健康を思いやり、相手の近況を伺ったり、こちらの現況を報告する書状にも、細かい配慮がなされたわけです。

但し、最近では、梅雨見舞いは一般的ではなくなりました。
小暑になっても梅雨が明けてなければ、梅雨明けを待って暑中見舞いを出すのがお勧めですが、今年は、この暑さからすれば、今がその時期だと感じます。

また、暑中見舞いは、年賀状みたいに形にこだわる必要は有りませんが、やはり季節の挨拶状ですから、幾つかポイントが有ります。

ちなみに、季節の挨拶状のポイントは、「季節感を出す」「簡潔にする」「思いやりの言葉を添える」「近況も報告する」「結びの言葉と年号と月(日付)を添える」「相手の名前と差し出し人の名前を記入する」事が大切ですが、「差しだすタイミングを計る」「印刷の場合は手書きの一言を添える」等も大事です。

加えて、近況報告は、できる限り「明るい話題」がお勧めです。
また、拝啓のような「頭語」や、敬具のような「結語」は不要です

日付は、暑中見舞なら「平成25年盛夏」のように表現します。
残暑見舞いなら、「平成25年晩夏」、もしくは「平成25年立秋」のようになります。

立秋を過ぎれば、どんなに暑くても、暦の上では秋ですから、「晩夏」「立秋」の表現になるわけですね。

また、最後に「時節柄御身ご自愛ください」等の文面をよく見受けますが、「自愛」と言う意味は、「自分の健康状態を大切にする」ことですから、御身は不要だと考えます。

最近は暑中見舞いを出す人が少なくなりましたが、暑中見舞いを出していないのに、頂いたらお礼を出して下さいね。
これが大切です。

面倒くさがって、手紙や文章をあまり書かない人を「筆不精」と言いますが、季節の挨拶状は、手間暇をかけ相手を思いやるところに価値が有ります。

また、面倒くさがらずに、手紙や文章を小まめに書く人を「筆忠実(ふでまめ)」と言います。良好な人間関係を築くためにも、季節の挨拶状には筆忠実であってほしいものです。

何もかも便利になり過ぎた時代だからこそ、ひと手間加えることには値打が有りそうな気がします。

この記事を書いたプロ

平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾)

Share

関連するコラム

平松幹夫プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-4573-1062

 

お問い合わせはお気軽にどうぞ

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

担当平松幹夫(ひらまつみきお)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岡山
  3. 岡山のスクール・習い事
  4. 岡山のカルチャースクール
  5. 平松幹夫
  6. コラム一覧
  7. マナーうんちく話566≪暑中見舞いの知識とマナー≫

© My Best Pro