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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話484≪現代の上座と下座③「洋室編」≫

2013年2月20日

テーマ:訪問ともてなしのマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

その場で、最も上位の人が座る場所が「上座」で、下の人が座る場所が「下座」になりますが、今回は比較的多い洋室編です。

上座で気配りが必要なのは、同席する者同士で、地位や年齢、売り手と買い手等の違いが生じる時です。

またビジネスシーンでは、同じ職場同士で有れば、先ず職責、次に在籍年数、そして年齢により、上座と下座が決まります。

そして洋室の上座は、一般的には暖炉の近所になりますが、現実的には暖炉が有る部屋は少ないので、出入り口から遠い場所が「上座」、近い場所が「下座」と判断すればいいでしょう。

入口から近い所は何かとせわしく、ゆっくりくつろげないので下座になるわけですね。
この理屈は床の間の無い和室でも同じです。

ところで、洋室は殆どの場合、椅子やソファーが有りますが、これらにも上座と下座の考えが有ります。

一番格上とされているのは「ソファー」です。
座り心地がよく、ゆったりと快適に座れるからです。

次に、「アームの付いている椅子」、「アームの無い椅子」、「スツール」と続きます。
「ソファーの格式」と「上座の関係」は、ほぼ同じようにほどこされていますが、椅子の場合はこの限りではない場合も有ります。
出入口に近いか、遠いかで判断して下さい。

長椅子は2人か3人で座るように思われがちですが、「一人でゆっくりお掛け下さい」と言う思いやりの気持ちで、一人だけの客人にも進めます。

従って、「一人掛け」と「長椅子」の有る場合は、長椅子が上座と考えられたらいいでしょう。
但し、あまりないと思いますが、長椅子が出入り口に近い場所に有ればこの限りではありません。

長椅子は、普通は2人掛けか3人掛けですが、例えば来客に大柄の人が3人いるような場合、長椅子に3人掛けるのは窮屈ですから、臨機応変な対応が必要です。

加えて、洋室でも、「冷暖房の効き具合」や、「景色の良し悪し」等も考慮する必要が有ります。

さらに、絵が飾って在る場合はその絵を正面から眺めることができる場が上座になるケースも有ります。

部屋に通されて、「こちらにどうぞ」と勧められればそこに座ればいいですが、ただ「お掛け下さい」とだけ言われたら、念のため入口に近い椅子に掛けて下さい。

ちなみに、「訪問ともてなしのマナー」でも触れましたが、椅子やソファーの有る洋室に通されても、何も言われなかったら相手が来るまで、椅子やソファーの横に立って待って下さいね。

相手が来るまで「座わって待つ」ように言われたら座ればいいですが、この際足など組まず、姿勢を正して、浅く掛けて待って下さい。
そして相手が来たら立ちます。

和室は既に触れましたが、「床の間」を中心に、明確な上座と下座の概念が存在します。
しかも、「三辞三譲」といわれる「謙譲の美徳」が有り、対応に迷ったり不安になったりすることが多々ありますが、洋室は素直に対応されたらいいと考えます。

次回は、「上座に勧められた時の対応」についてのお話しです。





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