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梶田つとむ

職人技であきらめていた靴を修理するプロ

梶田つとむ(かじたつとむ) / 靴修理業

足と靴の店フットライト.

コラム

修理を難しく見せるテクニック

2023年12月14日

テーマ:靴の雑談

コラムカテゴリ:くらし

こんにちは。
足と靴のフットライト.梶田です。
 
ちょっと変わった修理でも出来る靴修理店があるとしたら、腕も良さそうに感じますよね。
 
この腕が良さそうな店と思わせるために、靴修理店は様々なテクニックを使って自店をアピールしているんです。
 
では、どの様な方法を使っているのかについて、1例を上げて説明してみましょう。

 


これは足袋の様な形状をした靴の一例です。

元々が革底なので、摩耗防止やスリップ防止の意味合いで薄いゴムシート材を貼る作業依頼が来たりしますが、つま先の独特な形状のため修理店によっては「取り付け出来ない」と言って断ってしまったり、汚い修理仕上がりになってしまうという、ちょっと癖のある修理です。
 
 
 

ちなみに作業するとこういう感じになります。
 
このタイプのソール貼りをしている他店の中には、足趾の股割れ部分のカットをどう行うかが難題の一つだ。と自店技術力のアピールポイントに挙げているのですが、こんなものは子供の遊びで処理出来ちゃいます。
 
 
 


子供がよくやっている、鉛筆で凹凸をこすって陰影を浮き出させるテクニックを使用して、ソールのラインをトレースするだけの簡単なお仕事です。
このトレースしたライン通りにカットして型紙を作り、型紙通りにソール材を切り出してやるだけで・・・

あら不思議!? あの難しそうな独特のつま先形状も難なくクリアー。という訳なんです。


「こんな簡単なやり方で出来るのに、すごく難しい技術が必要で費用も掛かると言われましたよ」
という体験をした方々のために、種明かしをしてみました。

この記事を書いたプロ

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