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コラム

映画<ガーンジー島の読書会の秘密>より

2023年10月12日

テーマ:ファッショントーク

コラムカテゴリ:くらし

映画からみるファッションヒストリー



今日はイギリスを舞台にした
1946年の設定の映画から、お話しします。


”ガーンジー島の読書会の秘密”

http://dokushokai-movie.com/




第2次世界大戦直後のイギリスの島を舞台に、
ある作家が魅了された読書会をめぐるミステリー。
第2次世界大戦中、イギリスで唯一ナチスドイツに
占領されたチャンネル諸島の1つであるガーンジー島。
そこに暮らす人々の支えとなっていたのが、
島での読書会とその創設者であるエリザベスという
女性の存在だった。
人と人の心を本がつないだ事実に強く
興味を抱いた作家のジュリエットは、
読書会に関する記事を書こうと島を訪ねるが、
島にはエリザベスの姿はなかった。


映画.comより
https://eiga.com/movie/90961/


今回は映画の内容もとてもいいのですが
衣装の点にフォーカスします


先日もこの辺りの時代背景の映画の話をしたのですが
やはり、1950年代の衣装は魅力が多いですね。
上品なコートにハット、手袋というコーディネート。
当時、上流階級の人たちのあつまりの
パーティなどの服装のドレスコードは素敵です。





一方で、島の暮らしは戦後まだ
豊かさとは遠い状況ですが
読書会という心の安らぎを求めて
集まる人たちの様子は薄暗い家の中ですが
笑いもあり、温かい雰囲気です。
素朴な島の人の衣装も、その土地で
生まれたガンジーニットも何度か登場します。
ネイビーのしっかりと目の詰まった
ボートネックのニット。





そして、都会から来た
主人公のジュリエットの衣装が毎回惹かれます。


柔らかい色の襟付きブラウス、
ツイードのタイトスカート。
帽子に手袋。
この頃のボタンや付属のパーツも
凝ったものが多いですね
ボタンに描かれたカラフルな絵も
可愛かったりします






余談ですが
ロンドンのヴィンテージショップには
50年代の頃の衣装がたくさん見つかります。
私も大好きで、よくコートやバックなど
集めていました。
Vintage Fairも頻繁に開催されていて
チラシを見つけては訪れていました。

デザインには可愛らしさ、奇抜さ、ユニークさもあり
1950年代には戦後の新しい時代を切り開こうという
斬新さがたくさん含まれています。
そんなエネルギーを感じる時代にいつもインスパイアされるのでした。


戦後、クリスチャンディオールの
ニュールックなどが始まり、
ファッションの歴史が大きく変わり始めます。
女性らしさ、華やかさを増す時代ですね。


ファッションは歴史と深く関わっていて
その時代の背景も伝わります。
それを紐解くのも楽しみの一つですね


また、ディテールを参考にするのも
ファッションデザインの面白さをさらに
プラスしてくれます

画像情報
https://natalie.mu/eiga/news/335224

この記事を書いたプロ

川久保康子

素材を生かし着心地にこだわるオリジナルニットのプロ

川久保康子(Retrospective(レトロスペクティブ))

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