スーツが雪で濡れてしまった際の対処法について①

2024年2月8日公開 / 2024年2月9日更新

テーマ：メンテナンス

コラムカテゴリ：ビジネス

長野県松本市の仕立て屋、オーダースーツSapeurです！

先日は大雪に見舞われましたが、皆様通勤やお車の運転は十分にお気をつけ下さいませ。

そこで本日ですが、沢山の方々から個人的に、濡れたスーツの対処法について連絡を頂きましたので
こちらのコラムでも掲載させて頂きます。
2回に分けて解説致しますので

今回はスーツを濡れたまま放置する事で大きく2つの事が発生してしまいます。

①カビの発生
スーツ繊維の多くはウールを始めとした動物性の繊維を使用しております。
以前にもこちらのコラムで、公定水分率について掲載させて頂きましたが、ウールなどは繊維の中に多くの水分を蓄えることが出来ます。その為、雨の日や雪の付いたスーツは非常に多くの水分が繊維内に溜まっております。
そんなスーツを放置する事で雑菌等が繁殖してしまい、カビを発生させてしまいます。カビの生えた生地は修復する事が非常に難しくなってします。

②パッカリングの発生
パッカリングという言葉。なかなか耳にすることが少ないと思いますが、簡単に申し上げると、生地が波打ってしまう現象です。
スーツの生地というのは様々な用途を想定してコレクションが作られておりますが、ウールとポリエステルを混紡していたり、異素材を使用する事は非常に多いです。
そしてそれぞれの素材の特性から、湿度や温度によって異なる伸縮・膨張を引き起こす為、生地表面が波打ってしまうのです。
この伸縮・膨張差によって波打ってしまった生地は、クリーニング等でも回復するのは非常に困難な為、特に気を付けて頂きたい内容になります。

今回は雨や雪によって起きる弊害について解説致しました。

次回はこれらの対策について解説させて頂きますので是非ご参考にして頂ければと思います。

本日も皆様のご予約をお待ち致しております。

オーダースーツSapeur
帯川大輔

長野県松本市中央1‐14‐15福井ビル1階

070‐8552‐8036

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