温泉旅館大広間リフォーム工事、柱の小口リペア

2021年9月16日公開 / 2021年9月17日更新

テーマ：柱小口を小口に見えないように

コラムカテゴリ：住宅・建物

小口を小口に見えないように

「柱の小口が見えちゃうんだよ。普通はあり得ない。見えたとしても年輪でしょ。それが集成材の切り口なんだよ。」この工事を請け負う社長さんは数か月前から写真のような画像があたまに浮かんで悩んでいたようです。

7月には「小口が小口に見えない方法はないか？と相談を受けていました。

信州、戸倉上山田温泉

戸倉上山田温泉はホテル〇△荘の和風大広間は通路との仕切りを、柱と襖で隔てた造りでした。この仕切りを一間ほど廊下側へ壁を新設。従来の柱は切断、襖は撤去で一段と広い洋風の大広間にリニューアル。これはコロナ対策も兼ねたもののようです。

問題となったのは柱と襖（一部は壁）の痕の修復でした。壁と鴨居は長板で隠すことに決定。

問題の柱は

①柱切断面の集成材の痕と切断時の段差は消す。

②小口は小口と感じさせないように年輪の再生はしない。

③小口の色は濃いめの単色、柱縦面は自然に木目と変化。

リペアの方向性が決まり準備となります。

①切断面はパテで面出し、シーラーでガッチリコーティング。
②③年輪の再生が無くなったのは大助かり（一時は年輪プレートの作成考えた）色は濃いめの単色で柱の縦面は普通に木目が見える状態に変化なので、塗料は素材が透けないように顔料とし、柱縦面は塗装の回数で調整。となればコンプレッサーとスプレーガンを用意でこの場で調色。で決定。作業となりました。

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