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菊地茂(きくちしげる) / 行政書士

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コラム

さすらいの心を忘れずに

2012年11月4日

コラムカテゴリ:法律関連

 本日は、仙台純福音教会の主日礼拝に出席いたします。

 今日は、前島誠先生のことばのご紹介です。

 わたしの先祖は、さすらいの一アブラムびとでありました。[申命記・26章5]

 申命記は、約束の地を前にしたモーセが、イスラエルの民に与えられた遺言という形式で書かれています。
 原典では〈アラミ・オヴェド・アヴィ〉、三語ともヘブライ語アルファベットの第一文字〈アレフ〉(A)で頭韻を踏んでいます。試みに音読して味わってみてください。
 「先祖」は原文の〈アヴィ〉(私の父)に当たります。文脈からはヤコブを指すとも言えますが、アラム出身のさすらい人という意味で、アブラハムと取るのが順当でしょう。
 〈オヴェド〉は「さすらい」ですが、原意は「はかないもの」を意味しています。
 さて聖書がモーセを通して、民にこう言えと命じた真意はどこにあるのでしょう。
 それはまず、先祖が宿無しだったことを自覚せよ、という教えでした。
 三十年前、新築祝いに来た同僚から「前島さん、墜落しましたね」と言われた覚えがあります。人は安住すると人間がダメになる―そう教えてくれたのでしょう。
 もう一つは、遊牧民の心を忘れるな、という警告と理解できます。羊飼いは杖一本のほか何も持たない。一定の土地にしがみつくこともなく、自由に荒野をさすらう―その気持ちを大切に生きよ、という教えでした。己れに引きつけて考えたいものです。


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