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コラム

仙台経済界連載より~士業の世界はいま… 意欲的な若い人の参入に期待

2010年7月16日

コラムカテゴリ:法律関連


本日も、仙台経済界掲載分よりご紹介いたします。



『意欲的な若い人の参入に期待』



「行政書士の仕事ってなんでしたっけ」と聞かれたりすると内心がっかりし、もっと啓蒙しなければと思う昨今、今回は行政書士の仕事の概要を簡単に記してみる。
 歴史をひも解くと、明治初期の「代書人・代言人制度」から始まったこの制度。元々はイギリスの「ソリスター(法廷弁護士)」制度をフランス経由で取り入れたものだそうだ。
 勿論、日本のソリスターということはできないが、1980年の法改正で「相談業務・書類提出代行業務」が追加されたことで『行政手続きの専門家』また『市民の身近な法律相談家』としての社会的な使命があらためて確認されたといっていいだろう。
 たとえば、あるお客さんが新しく何か事業をはじめるとする。まず、関係官公庁に様々な申請書や届出を提出しなければならない。しかし行政機が複雑化してくると手続きも複雑、細分化してきて、個人で処理するのは大層手間と暇がかかる。そこで行政・法律問題を解決しながら手続きをスムーズに進めていくのが私たち行政書士が期待されている役割であると自負している。
 しかし一方で、規制緩和が叫ばれ、許認可制度がなくなるようないいかたもされているが、国家や地方自治体という組織が存在する以上は規制がなくなるということはあり得ない。現行の規制緩和はあくまでも「自由な競争」を活性化しようというもので、無秩序にさせるものでは決してないのだから。そうはいっても、士業の世界もこれからはますます時代の流れとともに変化していくであろう。行革委員では「将来的には士業の垣根を低くし『ワンストップサービス』(一カ所または一つの資格者のところに行けば、様々な法律サービスが受けられる)の考え方をとりいれるよう検討すべきだ」とも主張している。
 ともあれ「市民の権利の擁護」を担うやりがいのある行政書士の仕事に、意欲的な若い人が参入してくることを大いに期待している。




仙台経済界1998年11月~12月号より


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