- お電話での
お問い合わせ - 099-472-0620
コラム
他との比較をする必要がない手法―SWOT分析・・相対評価ではない世界を深く考察してみる―Ⅲ
2021年10月4日
[それ以上でもそれ以下でもない絶対的な価値を持つもの]
世の中にかなり普及している「SWOT分析」は、他との比較による相対的な指標や主観的な判断基準を持ち込んだマーケティングの分析手法です。
しかしこの手法、ブレの大きい総体的評価であり、かつかなり主観的なものであるために私はかなり懐疑的であります。
これに対して私がお勧めしたいのは「有形無形の企業資産の棚卸」という手法です。
中でも、普段は意識しない潜在的かつ無形の「隠れ企業資産」を発見していくという手法は、少しわかりにくいものの、これをつかむことができれば、かなり高いマーケティング効果が期待できるのです。
有形無形の企業資産を棚卸しすることによって、顕在化するであろう「隠れ企業資産」。
私が何故この「隠れ企業資産」にこだわるかというと、これをきちんと洗い出すことで次のような効果が得られるからです。
それは「良い」とか「悪い」とか「強み」とか「弱み」とかいった他との比較で捉えられるものではありません。
ここで洗い出され顕在化した企業の資産は、絶対的な価値を持つものであり、他との比較をする必要がないのです。
それ以上でもそれ以下でもない絶対的な価値を持つのが、この「隠れ企業資産」なのです。これを、的確な手法で相応しい媒体に乗せて、外に向かって戦略的にアピールしていけば自社の販売促進策として大きな効果を発揮しますよ、ということを申し上げたいのです。
「SWOT分析」によって相対的に捉えられる企業価値について分析し、その後の経営戦略に利用していくという手法もあるとは思います。
しかし、それよりも正面から自社の資産を洗い出し、それを戦略的に経営に活かしていくという手法の方が、ストレートに高い効果が得られやすいのでは、と私は考えました。
私も事務所経営の責任を負った当初、他の事務所との比較において、自分の事務所がどういうポジションなのか気になりました。
しかし、しばらくして上記のように、自社の企業価値を洗い出し、そこを伸ばしていくという方針に切り替え、私自身もそのように行動してきたのです。
この企業資産の洗い出しとその効果的なアピール法について自ら実践し、その成果を得てきたのが今の私の事務所の現状です。
有形無形の企業資産を棚卸することによって、「隠れ企業資産」を顕在化させ、それを活かしていくというマーケティング手法、今後もこの方法を駆使することで、事業業績を伸ばしていこうと思っています。
バッチリです。
おしまい
関連するコラム
- 潜在的な世界を引き出し「未来の財務諸表」を作る―経営計画の策定作業は口述筆記に似ている―Ⅲ 2021-09-13
- マーケティングを積極的に取り入れて行く必要があるのでは―ビジネス支援、直接法か間接法か悩んだ末に―Ⅸ(おしまい) 2019-05-14
- 経営者の頭の中にあるものを表面化させる―経営計画の策定作業は口述筆記に似ている―Ⅱ 2021-09-10
- 未来に向かって一本筋を通す―ビジネス支援、直接法か間接法か悩んだ末に―Ⅴ 2019-04-30
- 潜在的な「隠れ企業資産」を発見していく―SWOT分析・・相対評価ではない世界を深く考察してみる―Ⅱ 2021-10-01
コラムのテーマ一覧
- どーでもいいけど面白かったエピソード
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- どーでもいい話
- 危機管理について
- 専門性について考える
- 地方再生と地域活性化について考える
- ビジネスモデルについて考える
- 事業承継、後継者問題
- 新しい技術、時代について考える
- 業界について考える
- 歴史について考える
- 世代による考え方、行動の違いを考察する
- リーダーシップについて考える
- 日本の文化について考える
- 自分を振り返る
- 経営について考える
- 販売促進戦略
- 経営計画を考える
- コンサルティングについて考える
- 専門性を考える
- 新規事業(起業も含む)について考える
- ファッションについて考える
- 経済問題
- 人生を考える
- 社会問題
- 中小企業経営を考える
- 経営助言
- 経営革新支援
- マーケティング
カテゴリから記事を探す
海江田博士プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。