専門領域と一般領域の境界―大事だよね、退屈させない専門性の伝え方―Ⅲ(おしまい)
そこそこリスクの高い試みなので、普通はあまりやらないのですが、顧客側から見た税理士への支払いである「税理士報酬」というものをあらためて考えてみたいと思います。
税理士報酬、一般的は「顧問料」といった言い方をします。
通常「顧問料」は月々いただきます。
これに、1年に1回の「決算料」をいただくのが一般的です。
「決算料」という呼び方をしますが、これには決算を組む手間と税務申告書の作成料、税務申告書の提出代行料などが含まれるのです。
さて、この「税理士報酬」というものは、税理士と顧客の関係性次第で「経費」にもなれば「投資」にもなるという性格を有しています。。
もっと正確に言えば、「経費」にしかならない場合と、「投資」として有効に活かせるケースとがあるのです。
「経費」というのは、極めて大雑把な言い方をすれば、事業を推進するためにやむなくかかる費用(コスト)ということになります。
もし、達成された成果に変わりがなければ、より低いコストでそれを実現する方が、より大きな利益が得られるということになるのです。
これは、極めて明快な理屈です。
「経費」というのは、基本的にこういった性格を有するために、通常「低く抑える」ことが目的とされます。
できるだけ「安い」に越したことのない存在なのです。
しかし、「投資」となれば話は違ってきます。
「投資」は投資する人の自由意思で多くもなれば少なくもなります。
「投資」というのは、大きなリターンを狙って大きく投資する人もいれば、堅実なリターンを想定して手堅く投資する人もいるのではないでしょうか。
その額は、ただ低ければいい、というものではありません。
常に勉強は怠りなく。これは講義風景。
つづく