常識破りの功罪Ⅳ(おしまい)
今日の目次
・少し応用編と言えば
・社長が決めればいいだけの話
・やるべきことをやり尽くしていない
・まずは基本を作ろうよ
少し応用編と言えば
ここまでに
・挨拶をちゃんとする
・現場をきれいにする
上記の二つの項目が、まず取り掛かるべき基本中の基本項目である、と提言しました。
しかし、この二つだけで業績アップというわけには当然いきません。もう少し踏み込んだ、とはいえ、「当たり前の試み」というのはいくつか提示できます。
その第一は
・とっととHP(ホームページ)は作ろうよ
ということです。未だにこのHPを持っていない、考えてもいない、という企業は意外に多いものです。お話にならないレベルだと思うのですが、確かなことなのです。HP運用のノウハウについては、いろいろと高いハードルはあるとしても、とにかく持たないことには始まらないのです。
・HPを作ったら継続的な情報発信
もちろんHPを作っただけでは、その効果を期待できるものではありません。作ること自体が目的ではないのはいうまでもないことです。HPというのは、あくまでも「場」であり、手段なのです。
情報発信基地としての役割を果たすのがHP。ここを利用して動かし始めないことには、当社の情報は外に向かって何も伝わらないのだ、ということを認識してもらいたいのです。
社長が決めればいいだけの話
ここまで書いた四つの項目
・挨拶をちゃんとする。
・現場をきれいにする。
・とっととHP(ホームページ)くらいは作ろうよ。
・HPを作ったら継続的な情報発信をやろう。
これなどは「今さら何言ってんの!?」といったくらいの項目です。「馬鹿なこと言ってんじゃないよ。」と言われても仕方のないくらい当たり前の話だと思います。が、しかし、です。まずこの当たり前ができていない企業が多いのです。
「じゃあ、これをやったら業績は伸びるんだな?」と言われても、確約なんてできるものではありません。これはあくまでもベースに過ぎないからです。ここまで整備して、ようやくスタート地点に立てるかどうかなのです。
上記の四つくらいはすぐにでも自分でできそうな話です。社長がそう決めて実行すれば、特に相手のある話でもありません。巻き込むとすれば身内である社員だけだからです。しかし、こう書いたものの、これだけでも実行するのはなかなか難しいだろうと思っています。
やるべきことをやり尽くしていない
初めの二つは、今日からでもできそうな話です。自分たちでそう決めて取り組めばいいだけのことですから。あとの二つは難しそうにも見えますが、誰かに頼めばできない話ではありません。ただ、これくらいは準備しなければ、会社を良くするも何も全く始まらないのではないでしょうか。
実は、多くの業績不振企業と接触していて、「やるべきことはすべてやり尽くした。にもかかわらず、業績は一向に回復しない。もう何をやっても無駄だと思う。」という企業にお目にかかったことがありません。
こんなことを言うと、「そんなことはないだろう。いろいろやっても業績の上がらない企業だらけなんじゃないの!?」と思われるかも知れませんが、私の意見は、また違うところにあるのです。
まずは基本を作ろうよ
長い間、地方の地元企業を見ていて、ああそうか!と気がついたのは、意外にやるべきことをやっていない、或いはなんだかおかしな方向のことばかりやっている、といった事実だったのです。そういう企業に限って、上記の4つの項目ができていないのです。
まあ、それで済んでいた、という地方の事情があったのかも知れません。しかし、それではもう通用しない世の中になってきました。私は「上場企業並みの職場環境」ということを想定したのですが、別にそこにこだわる必要はありません。とにかく、今の職場環境レベルから脱却すべきなのは間違いないところです。
何度も言うようですが、上記の4つをやれば必ず好転する、という話ではありません。まずは、基本ができていなければ何も始まらない、というだけのことなのです。
ただ、こういった基本ができてしまえば、あとの成長は案外早いかも知れない、と思います。多くの難しい課題に向き合う前に、まずは上記4項目に手をつけてみてはどうでしょうか、というのが私の提案なのです。
カフェにいても情報発信(^^♪
おしまい