- お電話での
お問い合わせ - 099-472-0620
コラム
マーケティングは素人目線で―映画「スティーブ・ジョブズ」に学ぶ―
2017年11月18日
・先見性とプレゼンテーション能力
素人目線のマーケティング
ところで、マーケティングの観点から言えば、スティーブ・ジョブズはいわば進みすぎていた天才であり、消費者のニーズをコツコツと汲み上げるマーケティングなどとは一見無縁のようにも見えます。
自らの頭の中のオリジナリティーだけで、突っ走った天才であるかのようにも見えるのです。
しかし、決してそうではないことは、彼がスタッフに繰り返し指示する
「これ(PC)を使うのは決して我々のような専門家ではない。何もわからない素人だと思え。素人の消費者が触ってもすぐに理解し操作できるようなものを作るんだ。」
という言葉からも見てとれるのです。
彼は自分や仲間にとっては当り前の世界で、いとも簡単に思えることでも、消費者である素人、ましてやその中に含まれる子供や老人には難しいかも知れない、という想像力の働く人でもありました。
この点も、そういった想像力が働かない他のスタッフとは際立った違いだったのです。
これは我々のビジネスにも応用することができます。
こちらの提供する商材やサービスが、素人目線にはどう映るのか、その良さをすぐに理解できるのか、操作性は難しくないかなど、常に消費者の立場に立って想像してみる習慣は大切なのです。
突出したプレゼンテーション能力
また、彼は自分の頭の中で描いた未来形を、とても身近な魅力ある現実として一般消費者にプレゼンテーションできる天才でもありました。
舞台上で新製品を紹介する彼の語り口やちょっとした動作など、プレゼンテーションの巧みさがいかに素晴らしいか、その後似たようなスタイルがプレゼンのスタンダードになったことでも証明されるのではないでしょうか。
この点も一般的なビジネスにも応用することができます。
それは、売り込みたい商品やサービスには、それに相応しいプレゼンテーションの方法が欠かせないということになります。
いかに優れた商品やサービスであっても、それを魅力的に知らしめなければ、消費者の財布を開くことはできません。
つまり、売りたい商品やサービスとそれを知らしめる販売促進(セールスプロモーション)とは一体ということになります。
この点を常に忘れてはいけません。
そのほか、売り込む際の交渉能力とか、なぜ他社と同じ土俵で戦ってはならないのか、とかビジネスにおいて参考になるところはいくらでもありました。
また、会社が安定期に入ってからの経営の躓きなど反面教師としての見どころもあります。
この映画、経営者は自らのビジネスの勉強材料として是非見てもらいたいと思います。
ジョブズを意識してプレゼン中?? まさか!!
関連するコラム
- 根性が違う、100歳の経営者魂―店長を震え上がらせた祖母の営業トーク―Ⅰ 2017-04-11
- 突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅱ 2017-04-04
- どこでやるのか、は大事?―考えてみよう、立地というブランド―Ⅰ 2017-05-29
- どこでやるのか、は大事?―考えてみよう、立地というブランド―Ⅲ 2017-05-31
- 突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅰ 2017-04-03
コラムのテーマ一覧
- どーでもいいけど面白かったエピソード
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- どーでもいい話
- 危機管理について
- 専門性について考える
- 地方再生と地域活性化について考える
- ビジネスモデルについて考える
- 事業承継、後継者問題
- 新しい技術、時代について考える
- 業界について考える
- 歴史について考える
- 世代による考え方、行動の違いを考察する
- リーダーシップについて考える
- 日本の文化について考える
- 自分を振り返る
- 経営について考える
- 販売促進戦略
- 経営計画を考える
- コンサルティングについて考える
- 専門性を考える
- 新規事業(起業も含む)について考える
- ファッションについて考える
- 経済問題
- 人生を考える
- 社会問題
- 中小企業経営を考える
- 経営助言
- 経営革新支援
- マーケティング
カテゴリから記事を探す
海江田博士プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。