- お電話での
お問い合わせ - 099-472-0620
コラム
青春の彷徨、新宿ゴールデン街―無頼に生きる、がテーマだったあの頃―Ⅱ
2017年4月17日
当時の私は、酒をしたたかにあおってへべれけになっている自分に、「無頼」であることの軽い陶酔のような気分を投影していたのかも知れません。
ゴールデン街のこの酒場の常連客の中では、私は長い間一番下の世代でした。
今考えれば、団塊の世代以上の年齢層の人たちが多かったのです。
そういう先輩連中に囲まれて、酒場はいわば人生修業の場でもありました。
「この未熟な若造めが…」と散々こきおろされて、時にはうんとへこまされ、時には腹の中で「ケッ、鬱陶しいな!」などと思いながらも、少しずつタフな酒飲みになっていったのです。
また、酒場はしばしば「恋愛」とシンクロする場でもありました。
私は自らのフィールドであり、同世代の他の連中とは明らかに差別化できるこの行きつけの酒場に、つき合った女友達をことごとく連れて行ったのです。
「どうだい、俺にはこんなサブカルチャーとの接点もあるんだぜ。」というメッセージでした。
ま、これは効果としては半々かそれ以下だったと思います。
一緒に何回も通ったガールフレンドもいれば、1回で終わりになった子もいました。
こうやって自分の歴史を振り返ってくると、今の若者の「酒離れ」「恋愛離れ」は少し気になるところではあります。
ま、確かに酒は飲みたくもないのに無理に飲むものではないし、恋愛もその気にもないのにあえて意図的にのめり込むものでもないでしょう。
しかし、特に男の場合「酒場」は多少なりとも自分を鍛えてくれる、道場でもあります。
ここでの先輩や年の離れた大人のお説教や叱咤激励、同世代との熱い議論激論は、酔いが醒めた後中身はさっぱり覚えていなくても、なんとなく皮膚に沁みているものなのです。
また「恋愛」はまともに向き合えば、1度や2度、いや3度4度は間違いなくドジります。
「恋愛」で何の失敗もしない、なんて間違いなくあり得ない。(変な言い回しですが…)
で、場合によっては、これは非常に深く傷つきます。
しかし!と声を大にして言いたいのです。
「恋愛(失恋)の経験なくして何の人生ぞ!」と心底思います。
「恋愛離れ」なんてもったいない!と若い後輩たちに声を大にして訴えたいのです。
つづく
関連するコラム
- 私の仕事史「マイ チャレジング デイズ」―バブルを横目に、かくもエキサイティングな日々―Ⅰ 2017-03-11
- 2つの結婚披露宴―悪いことしちゃったなあ・・・遠い昔のほろ苦き思ひで―Ⅰ 2017-05-03
- したたかな人生、祖母の思ひ出―この人だけは敵に回したくないと思わせる人―Ⅰ 2017-05-09
- 2つの結婚披露宴―悪いことしちゃったなあ・・・遠い昔のほろ苦き思ひで―Ⅱ(おしまい) 2017-05-04
- 青春の彷徨、新宿ゴールデン街―無頼に生きる、がテーマだったあの頃―Ⅰ 2017-04-16
コラムのテーマ一覧
- どーでもいいけど面白かったエピソード
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- どーでもいい話
- 危機管理について
- 専門性について考える
- 地方再生と地域活性化について考える
- ビジネスモデルについて考える
- 事業承継、後継者問題
- 新しい技術、時代について考える
- 業界について考える
- 歴史について考える
- 世代による考え方、行動の違いを考察する
- リーダーシップについて考える
- 日本の文化について考える
- 自分を振り返る
- 経営について考える
- 販売促進戦略
- 経営計画を考える
- コンサルティングについて考える
- 専門性を考える
- 新規事業(起業も含む)について考える
- ファッションについて考える
- 経済問題
- 人生を考える
- 社会問題
- 中小企業経営を考える
- 経営助言
- 経営革新支援
- マーケティング
カテゴリから記事を探す
海江田博士プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。