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コラム
マーケティングの基本を考える―今日から使える易しいマーケティング―Ⅸ
2017年1月9日 公開 / 2017年1月18日更新
さて、第4段階は極めてハードルが高くなります。
第3段階を「想定内ウォンツ」とすれば、第4段階は「想定外ウォンツ」と呼ぶことができるかも知れません。
まだ誰も予感していないニーズであり、消費者がおぼろげながら「こういうものがあればいいな」とすら思ってもいないニーズでもあります。
それが出現してしばらくしてから「ああ、これはいい!便利だ。」と、人々が自覚するようなもののことを指します。
これを思いつくことができれば、当初競争は全くありません。
世の中に受け入れられれば、ほぼ独占状態を作りだすことができるのです。
例えば音楽の配信サービスが始まった時、世の中にはCDとかMDとか既にコンパクトなデジタル機器は存在していました。
LPレコードの時代と違って、収納にそれほど不自由も感じていなかったはずです。
おそらく配信サービスがある程度普及した後、CDの収納にすら悩まないでいいという利便性に気付いたのではないでしょうか。
つまり、CDとかMDとか「モノ」を介在させないで済むという利便性は、後付けで享受されたのではないか、ということなのです。
音楽配信ビジネスは結果としてアップルの独占状態となりました。
この利便性と市場性にいち早く気が付いたアップルが、先行してビジネスモデルを作り上げ市場の占有に成功したからです。
つづく
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