リフォームは工事中が大事⑨~大事なことは工事中

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:リフォーム

あの番組がキッカケなのか分かりませんが、工事後は工事前よりも印象が印象がいい、写りがよいようにすることが世間に広まったかもしれません。

私が昔、ゼネコンに努めていとき工事中の写真を撮りました。鉄筋の配筋、内装下地、工事状況などの写真を撮ったのですが、完成した写真は言われませんでした。理由は簡単です完成してからでも見えるからです。一番言われたのは隠蔽される場所、特に配筋写真でした。

コンクリート構造の場合、コンクリートの強度は工場で管理していますが、コンクリートを打設すると見えなくなってしまう鉄筋はスケールを当てて配筋本数や間隔を柱、梁、壁、床など各部の写真を必ず撮りました。

リフォームは工事中⑨

よく隠蔽される場所、しかも構造に関係することは何度も言われました。いまでも思い出すのは、名古屋市の仕事を初めてしたとき、市の監督さんに呼ばれ基礎の配筋写真の撮り方がダメだと指導されたことです。
配筋に対して斜めでなく正面から撮るように、斜めだと配筋のピッチが正確か分からないと言われました。合わせて全体の写真を撮るように言われました。

建築工事では、仕上がった状態などより出来たら見えない部分、隠蔽される部分が大事なことなのです。

ですから、2000年の改正以前の住宅である程度まとまったリフォーム工事の場合、耐震診断と補強が大事なのだと思います。


次回は、『リフォームは工事中が大事⑩~今年の法改正にはなかった』です。


YouTube公開しています。(https://www.youtube.com/channel/UCSOQJJSB9gBnpWeXIWnSacg)


---------1955年以来の信頼と実績---------------------------
      まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
-------------------------------------------------------------------------

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼