「長期優良住宅制度」のギモン⑤~傷みにくい、劣化しないような作り方
今回から長期間使用する又は耐久性を長く維持することについて書いていきます。
コラム「長期優良住宅のギモン⑩」に江戸時代のことを書きましたが、江戸時代に長期使用できる住宅を維持する社会システムはすでにできあがっていたのです。そのシステムは、昭和30年代までは続いていました。
昭和30年なら築70年ですからどこも直していないなど考えられません。傷んだところは修理し、生活の変化に応じて改築をしていたはずです。
昭和30年に建てた住宅は70年経っていますから、建てた人は亡くなっていて数十年前に直した人も別の人です。作った人や会社でなくても直すことが出来た理由は、日本中で使われていた誰でも知っている在来工法で建てていたからです。
「長期優良住宅」とは数世代にわたって使用する住宅ということなら、そのための条件が考えられます。数世代にわたって長期間使用するには
・共通の寸法
・共通の工法
・一般に売られている材料で作ること
上記の項目を社会全体で維持することが必要なのです。建てた業者や個人が数世代にわたって使用する住宅を維持することはできません。もしも出来るという業者があるのなら、その業者が(数世代にわたって使用された後)住宅が解体するまで存在する(倒産しない)理由が必要です。未来のことを保証することなど出来るわけがありません。
ですから、オープン工法で建てられた住宅以外は長期使用できるという証明はできないと思います。
次回は、『「長期優良住宅制度」のギモン2⑤~売っている材料で作ること』です。
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