「長期優良住宅制度」のギモン⑩~江戸時代に出来ていたシステム
前回の維持保全計画に続いて今回は「耐震等級」という項目のことです。この項目は地震災害の時のことを考えているから、長期間のことを考えていると思われるかもしれません。
しかし仮に新築して数年後に私が以前のコラム「夏型結露2⑨」で取り上げたような内部結露を起こしていた場合、傷んだために当初の耐震性能を十分に発揮できないことが考えられます。発揮できなければ耐震性能は意味がありません。
数世代にわたって使用する住宅ですから、当初の耐震性が数世代にわたって維持されないと長期間の性能としては認められないことになります。
前回の維持保全計画もそうですが、長期優良住宅の各性能は別々の性能として書かれていますが、そのすべては耐久性の上に載っていると考えた方がいいのです。今回書いた耐震性能も家が長期間傷まない、耐久性がある住宅でないと意味がないのです。
そしてその耐久性は使われる材料と作り方によって維持されるのです。加えて構造体を含めて直せることが大変重要なのです。長期間使用するには必ず直す必要があるからです。
耐久性がなければ長期優良住宅制度は完成した時の成績表としか評価できないのです。
次回は、『「長期優良住宅制度」のギモン2④~数世代にわたって使用するには』です。
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