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鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

最近の家の作り方2⑪~構造材と仕上げ材は分けて作らないと

鈴木敏広

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テーマ:住宅の工法

国は建てて30年ほどで解体するのではなく、数世代に渡って使用できるようにしたいようですが、現場はそうなっていません。⑨に書いた接着剤の使用が増えていることや⑧に書いた構造材である合板に接着剤で直に仕上げの床板を張る、いずれもリフォームしにくいつくり方です。

⑥で書いたように床から建てた間仕切は災害時に補強側にはなりませんし、また、将来補強しようとしてもできない壁です。もしかすると⑦に書いた熊本地震で倒壊した耐震等級2の家にも床から建てた壁があったのかもしれません。床から建てた壁が揺れて被害がひどくなったかもしれないのです。

前のコラムで書きましたが、長期間使用するためには傷みにくいこと直せることと書きました。将来リフォームのことを考えれば、構造材と仕上げ材は分けて作ることが大事なのです。そうでないと、リフォームのときに構造材も直さないといけません。そんなことをしていたら費用が掛かりすぎて建て直した方がいいとなってしまいます。

現代の住宅価格は高くなっています。そのお金をどこに使うかが一番大事なことですが、私は将来のリフォームを考えたつくり方、リフォームしやすい工法にすることは重要だと思います。


最近の家のつくり方2⑪

次回は、『最近の家の作り方2⑫~余談 2025万博の記事から』です。

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専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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