省エネ基準は検証しなくていいのか③~ベルリンと札幌を比べると
今回から壁ではなく床の話です。
①の現場の話で2階の床が構造材の下地合板の上に接着剤で仕上げ材のフローリングを張ってあると書きまし
た。そして、接着してあるために張り替えるとき下地合板がめくれると強度低下になると書きました。
現代では、床の剛性を上げるために2階梁の上に合板などの面材を一面に貼ります。その理由は床の剛性が低いと耐力壁が協力して地震に耐えられなしからです。下の図のように地震力が横から加わったとすると、壁がその力に耐えようとしますが、床の剛性が強ければ床が変形しないので、各々に分散して負担できます。
しかし、床の剛性が低い場合は床が変形してしまい、力が隣の壁にうまく伝わりません。伝わらないと壁が協力して働かくなります。そうなる住宅自体に大きな被害が出ます。
耐力壁の力が弱いときには。当然床に大きな力も伝わりませんから、重視されなかったのですが近年は強度のある耐力壁が増えたので、床の剛性はより大事なこととなったのです。
次回は、『最近の家の作り方2⑨~床構造材と仕上げ材』です。
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