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鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

最近の家の作り方2③~耐力壁と間仕切り壁の違い

鈴木敏広

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テーマ:住宅の工法

下の図を見てください。耐力壁の作り方の図です。

耐力壁は梁や土台などの横架材と柱で囲まれた空間を面材や筋交いを入れた壁のことです。普通の間仕切り壁には柱と横架材で囲まれた範囲に間柱だけで他に何もありません。耐力壁は面材や筋交いで壁を一枚の強い板にして地震などの際に掛かる力を受けて住宅が耐えられるようにします。

最近の家のつくり方2③

木造住宅の耐震計算は耐力壁を計算するのですが、間仕切り壁でも強度が0ではありません。現在は下の図のような耐力壁に囲まれた壁を「準耐力壁」として耐力がある壁として扱います。その数値も決められています。

上図の説明 下図のような耐力壁と耐力壁に挟まれた壁(図の斜線部分)は一定の高さがあれば順耐力壁として考えます。窓や戸があっても一定の高さがある壁は強度が0ではないのです。

最近の家のつくり方2③-2

このように耐力壁と間仕切り壁には違いがあるのですが、耐力壁でない普通の間仕切り壁も条件が合えば耐力があるのなら、耐力壁ではない間仕切り壁はから後から建てても問題ないという考えは違っていると私は思います。床の上から建てた壁では負担にしかならないと思うからです。

次回は、『最近の家の作り方2④~雑壁にならない壁は補強できない』です。

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鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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