「長期優良住宅制度」のギモン2⑭~時間が証明するとは
前回、「長期優良住宅制度」が「住宅性能表示制度」を元に作られたと書きました。「長期優良住宅制度」の5~8は「住宅性能表示制度」にはありませんが、5は面積のことだけで75㎡以上ある住宅には関係ありません。6の維持管理計画は計画書を立てるだけです。7と8は各地域などによってこと異なります。
つまり、新築時に全ての住宅に必要な項目は1~4の項目だけです。
私の疑問は「長期優良住宅制度」の項目には最も大事な項目がないと思っているからです。「長期優良住宅制度」は長期間にわたって優良な性能を維持する住宅ということだと思われますが、そのために最も必要な項目がないのです。その項目とは
・耐久性
・直せること(直しやすい工法を使用していること)
です。耐久性とは、長持ちすること、新築時の性能を長い間維持できることです。そのためには性能が維持できるように「傷みにくい材料と作り方で建てているか」ということになります。
そしてもう一つは、直せること、長期間使用していれば台風、地震などに耐えられてもどこか壊れることが考えられます。そのときに直せなければ解体するしかないことになります。直せることは長期間使用するには必要な条件なのです。
上記のように長期優良住宅制度はもともと「性能表示制度」から転用した制度なので、新築時の性能をランク付けして評価しています。ですから「性能表示」だったのでが、それを「長期優良」と名を変えてしまったのです。
ですから、私にはどう考えても「長期優良住宅制度」の項目を満たすことが長期間優良となるとは思えないのです。
次回は、『「長期優良住宅制度」のギモン③~耐久性で大事なことは構造』です。
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