「長期優良住宅制度」のギモン2⑪~寿命が伸びたから考えを変えないといけない
ライフサイクルアセスメント(以下LCAと表記)という評価方法があります。LCAは資源採取→原料生産→製品生産→流通・消費→廃棄又はリサイクルまで、初めから最後まで考えて環境負荷を評価する考え方です。
LCAはISO(国際標準化機構)による国際規格です。
日本の省エネ住宅のように使っている時だけ評価するのと大違いです。日本では消費している(使っている)ときだけ評価しますから、最新設備をたくさん設置してエネルギー消費を抑えることを評価します。
ところが、LCAの考え方にすると設置する設備の資源、材料までさかのぼりますから、最新設備を作るときに使うエネルギー、出すCO2、同様に廃棄するときのことも考えると必ずしもプラスの評価になるのかわからないのです。
仮に世界中でLCAの評価方法が主流になった場合、日本の住宅の省エネ基準はいまのままではダメなのではと思います。⑤、⑥に書いた木造のビルのような考え方にして、まず木造であることが最低の基準ではないでしょうか。
次回は、『省エネ基準の改正について⑧~日本にある資源を使わないなんて』です。
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