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省エネ基準の改正について⑥~ビルがいいなら住宅でもいいはず

鈴木敏広

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テーマ:制度と基準について

前回、書いたように木造のビルがよいのなら、住宅にもいいに決まっています。③に書いたように、省エネ基準は建ってから使っている時だけの評価で、作っている期間は関係なく、解体、廃棄の時も関係ありません。

④に書いたように木は生長するときにCO2を吸収、固定し、焼却してCO2を出して差し引き0となります。それだけではありません。切ったところに植林すれば成長するときにCO2を吸収します。未来のCO2削減になります。鉄やコンクリートではそのようなことはできません。

省エネギモン⑥

目的の中にCO2削減があるのなら、木造で作ることは一番に取り上げることで、木造で断熱性能を上げエネルギー消費量を減らせば、コンクリートや鉄よりCO2が減ることになります。

⑤に書いたように、マンションやオフィスビルが木造で建てられていて、これから建てられる計画もたくさんあります。木造のビルのほうが環境にいいと考えて進められています。それに比べ住宅では木で作ることを優先しないで、に高気密高断熱の性能を確保することが目的となっていることはおかしいとしか思えません。

次回は、『省エネ基準の改正について⑦~ライフサイクルアセスメントという評価方法』です。

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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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