「長期優良住宅制度」のギモン2⑧~リフォームを考えて構造材にお金をかける
省エネ住宅を建てなくてはならない理由は何でしょうか。経産省のホームページを見ると「省エネ」の目的は以下の二つです。
・地球温暖化防止のためのCO2の削減
・エネルギーの安定供給
CO2の削減とエネルギーの安定供給のためとは、CO2を減らすためにエネルギーの使用量を減らす+エネルギー安定供給のために使用量を減らす、要はエネルギーの消費量が減らすことが「省エネ」ということになります。
では「省エネルギー住宅」とは何でしょうか。同じ経産省のホームページには、家庭のエネルギー消費量の中で約30%が冷暖房費ということで、冷暖房費を抑えることができる住宅を省エネルギー住宅ということになっています。
そのあと省エネ住宅にするためには、冬は熱を逃がさない「断熱」、夏は熱を侵入させない「日射遮熱」することが重要で、
冬は部屋の暖かい空気が逃げず、家の中で温度差がない、室温が均一で結露しない家
夏は 室外から熱気が入らず、小型のエアコンでもよく効き、朝夕は風通しの良い家
と書かれています。
要は、エネルギーの消費量が減る家を作りなさい、減らすためには省エネ住宅を建てなさい、その省エネ住宅は高気密高断熱住宅の基準を満たしなさいとなっているようです。
経産省のホームページで驚いたのは冷暖房費は使用エネるぎーの30%しかないことです。冷暖房以外の家電や照明など他のものが70%ということになります。高断熱住宅を作っても全体の30%が変わるだけということになります。性能の良い断熱材やサッシを付けても30%が変化するだけということになります。
日本の省エネ住宅のおかしなところは、建ててから使用している期間のことしか評価していないことです。一次エネルギーの考え方のように元まで戻って省エネを考えないといけないのではないでしょうか。省エネ本来の目的を忘れているのではないかと思います。
次回は、『省エネ基準の改正について④~CO2を減らすための他の方法』です。
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